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糸車 2
第2章 足枷
次の日。
起き上がると、少し目眩を覚えた。
でも、休んでる暇はない。
一度、彼女と話がしたい。
怒鳴ってしまって悪かったと、そしてもう取り乱さないで欲しいと伝えたい。
おそらく今日もあの侍女が朝餉を運んでくるだろう。
その時に、彼女に会いたいと伝えればいい。
そう思っていると、襖の向こうから声が聞こえた。
「…半兵衛さま。」
小さく、震えた声。
彼女だった。
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