第2章 親愛。信愛。
「…えぇ。結婚するんですってね。
おめでとう。」
「あぁ。紹介するよ、俺の婚約者のあかり。」
「え?あかり、さんが?」
え?ヒロトは、失恋!?え?みたいな顔で、
俺とあかりさんの顔を交互に見続けるマユミ。
「はぁ、だから!
あかりさんは、兄貴の彼女!
で、今日はプレゼントを選びについていってただけ!!
誤解しすぎ。
俺はずっとマユミを待ってたよ。」
少しずつ、俺はマユミに近づいた。
マユミは戸惑ってはいたけど、
逃げはしない。
「ほんと、なの?私を待ってくれてたの?」
「うん。マユミは?俺のために帰ってきてくれた?」
俺はずっと待ってたよ。
なんども夢を見て、
二人の将来を考えて。