第2章 親愛。信愛。

「…仕方ないじゃない。
フラれたって仕方ないって思ってるのよ！
かっこつけといて、連絡もできなくて、
あきられて正解よ…」

「あきてるわけないだろ！
俺だって、待ってるって、かっこつけて、
でも連絡したくて、仕方なかった。
でも、マユミの幸せも願ってた。」


「あかり！！」

「マサト！」

よく知っている声に俺たちはふりかえった。


「兄貴、なにしてんだよこんなとこで！」

「あかりがちょうど近くにいたもんだから。
マユミ、元気だった？」

苦笑いでマユミに話しかける。