第1章 シェアハウス
「っ、ぁあ、ん」
指一本を沈め切りナカを解すため内壁を擦り上げるたび、雅紀はどこか切なげな声を上げる。痛みはもうないのかさっきから僅かに腰を揺らしているのが見て取れた。
「気持ちいい?」
俺はわざと聞いたけどいつも素直な雅紀は今だってわかりやすい反応を見せて俺の指を締め付けた。俺はそれをいいことに一気に二本の指を追加しバラバラに動かし雅紀の悦ぶ部分を探った。
「ッ、ぁあ、ひゃ、っ」
ある一点にあたるとびくびくと震えて声が一段と高くなった。ここが前立腺か、なんてぼーっと考えていると雅紀が不安げな声で「翔ちゃん?」と呼ぶので俺は慌てて指を抜いた。
「雅紀、繋がろうな」
雅紀の有無を聞かず俺は猛りたった自身を取り出し、雅紀のナカに沈めていく。
「ああ、ああッ、痛、や」
気持ち良さよりピリピリした痛みに耐えかねた雅紀が脚を閉じようと必死になっている。
「雅紀、好き、好きだよ」
俺は何度もそう繰り返して雅紀の緊張を解いてやろうとしたが痛みに支配されているようで聞く耳も持たない。