第1章 シェアハウス
「っ、…んぁ、あッ」
愛撫こそ嫌がって首を横に振っていた雅紀も段々気持ち良くなって来たのか初めて聞く声をあげるようになってきた。
「触るよ、下」
怖がらせないようにできるだけ優しく甘い声色でそう伝えて俺は雅紀自身をそっと握った。
「っ、しょ、っちゃ、汚いよ」
雅紀は身体を少し起こしてまた首を横にふるふると振っていたが俺はお構いなしに雅紀自身を刺激する。
「も、嫌、しょ、ちゃん、っあ、やめ」
息も切れ切れでそういう雅紀に俺は少し不安になり、手を離して雅紀を見つめてこういった。
「嫌?じゃあやめよう。俺、雅紀を傷つけるのは嫌だから。気持ち良くなるようにするけど、どうしても耐えられないならやめよう?」
「っ、ううん、いいの、して?ごめんね、怖くて」
雅紀は少し涙声で弱々しく微笑んで俺の手を取った。そんな雅紀にまた愛しさが溢れてきて返事の代わりに静かに唇を奪った。