第4章 彼と彼女は再会する。
くだらなすぎる事を考えていると、静かな足音が聞こえた。
その音は、だんだん大きくなる。
左側の曲り角の死角から聞こえる。え、何これ・・曲り角でぶつかって恋が始まるとか定番すぎっていうか古くさっ。
その場で動揺しつつ、止まった。
すると、角の向こうからきたのは私より少し背の高い男子高校生がきた。高校生とわかったのは、私が今日入学した高校の制服だから。
その男子は、私の姿を認識すると目を丸くして大声で叫ばれた。
「あーーーーーーーーーーっっ!!!!お前ーーーーっっ」
「はいお前ですが、アナタダレデスガ」
びしっと人差し指を向けられる。いやいやいや、そんな驚かないでいただけます?ほんと、誰おま。
「はぁ!?今日入学式ん時お前の隣にいただろーが!!」
「隣??隣って・・・・・・あっっ!!!!入学式で泣いてた隣の男子っ!?」
「へっ・・・・変な事いうなあっ!!」
あっ、おこですか。顔赤くして怒られてもなぁ・・。
ってゆーか、まーた泣きそうになってるけど・・何これ。
「え、だって泣いてたでしょ」
「なっ、泣いてねえっっ」
素直じゃねーなぁ。まぁ、男子は女子に涙とか見られたくないもんだな。
女子が泣いてたら慰めたくなるけど、男子は・・なぁ・・。
「はいはい、そうですね。泣いてないよねー」
めんどくせえなー。ダルい~。
「あっ、今ぜってえ適当に返事しただろっ!!」
「はぁ~!?ほんとうだって、」
うぜえ。超★絶★うぜえ~★
焦らしプレイよりうざいよこれ。