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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第34章 昏睡による覚醒より


「と思うんだ。公子ならそれくらいできそうじゃね?」

……できたら末永く幸せに暮らせるのかな……

「ロヴィ! なんでそんな大事なこと言ってくれなかったんや! そいつ八つ裂きにしたる!」

「お兄さん『そいつもロヴィーノと同じ姿』って聞いたんだけど、できるの~?」

「な、なんやて!? 同じ姿!? ど、どないしよ……楽園と喜んでいいのか、きっちり叱らなあかんのか――」

「ばっかお前しっかりしろ!」

「せやかてギルだってルートが2人いたらどないするんや」

「う……っ、そ、それは……」

「フェリちゃんのそっくりさんもいたらフェリちゃん×2、ロヴィ×2で地獄の門番もニッコリせざるを得ないで」

ルートがいたら頭を抱え、アーサーがいたら「ハハ……」と乾いた笑みを浮かべているところだろうか。





「なら、さ」

ギルが、まるで用意していた台詞を言うように、口をひらく。

周囲を見渡し、注意をひきつけるように。

彼の視線が、私で止まった。

「検証してみるか?」

その瞳は、まっすぐに私を貫いていた。
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