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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第33章 閉じ始める序説まで







◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

連れられた部屋に着くと、菊をはじめとしたメンバーが私たちを迎えた。

再帰点近くのこの場所で、三日間ずっと待っていたらしい。

すぐ帰ってくるだろうと思ったら、三日もかかったため――私たちの感覚では一日もないが――一同の顔には、疲労と睡眠不足がにじんでいた。

親分を寝かせ、一息ついてから、私たちは今までのことを話し始めた。

……と、話していて、自分でもふと疑問がわいた。

「そういえば、どうして私たちを見つけられたんですか?」

ロヴィーノとともに閉じ込められていたが、アーサーとフェリちゃんが来てくれたおかげで、なんとか脱出できた。

彼らはどうやって私たちを発見できたんだ?

そう問うと、アーサーが思い出したように語り始めた。

「あぁ、それはな――」




~回想開始~

「おかしいと思わないか?」

不気味なほどに静かな、ゴーストタウン。

黙る曇り空のもと、アーサーは小さく言った。

合流したというのに、すぐさま気絶させられた二人。

そんな自分たちの状況を思い出しながら、覚醒したばかりの頭で思考する。

「え、なにが?」

「なんで俺らは殺されないんだ?」

「ヴェッ!?」
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