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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第31章 He want not to stay,


「黙んねぇとそのおしゃべりな口がもうひとつ増えるぜ」

私の喚き声を一蹴して、彼は銃口をつきつけてきた。

似合いすぎだ、そんな場違いな感想が浮かぶ。

脳内では、以前ルートが言った“量子非複製定理”が、壊れたサイレンのように繰り返されていた。

もし、この“移動”が量子テレポートで、量子非複製定理が適用されるなら――

悪夢のようなこの仮説が正しいなら――

「……っ!」

フェリちゃんのドッペルゲンガー騒ぎは、全然笑えないものになる。

彼らは今どこでどうなっている?

私は――
    、、、、、
「私は、どうなるの?」

「おとなしくしてろ」

彼の声には、若干の苛立ちがこめられていた。

気のせいかもしれないが、『頼むから黙っていろ』――そんな懇願も含まれているようにも感じた。

その脅しに、ある種の確信を覚える。

「……あんたが誰かなんてわからない。でも、少なくとも――」
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