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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第31章 He want not to stay,


「アーサー・カークランドだが? 忘れたとは言わせねぇぜ」

彼は底意地の悪そうな笑みで答える。

それも、違和感だった。

なにかが違う。

……でも、なんだろう?

不安に押しつぶされそうになりながらも、悲愴なほどに強い決意を瞳に宿していた、フェリちゃん。

きっと誰よりもリスクを理解していたにもかかわらず、協力を申し出てくれた、アーサー。

その二人と、ゴーストタウンで会った二人は、本当に同一人物なのか?

この違和感は、単なる私の願望の産物か?

なによりも――ロヴィーノは、無事なのだろうか?

「――……まさ、か」

震えた声が、自分の口から零れる。

ふと、ある考えが頭をもたげた。

目の前の冷えきった瞳を、焦点も合わないまま見る。

『――複製しようとすると、情報が吸い出され――』

「お前……」

思い出したくもない記憶が、頭の中で声となって響きだす。

『――最後にはオリジナルが破壊されてしまう』
 、、、、、、、、、、
「アーサーになにをした?」
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