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【ヘタリア】周波数0325【APH】

第28章 on the planned system





「――というわけなんです本当にすみませんでした」

親分のベッドにいた(ここだけ見るとひどい)経緯を話し、私は深々と頭をさげた。

その先にいるのはロヴィーノだ。

腕を組み、不信感もあらわに私を睨みつけている。

「もうえぇやろロヴィーノ、不慮の事故ってやつや」

私の隣にいるアントーニョが、軽い口調で言った。

テーブルに肘をつき、欠伸までしている。

不慮の事故って表現も、ちょっと微妙な気もするんですが……



私たち3人はテーブルについており、ロヴィーノとアントーニョが向かいあっていた。

二者面談というか、私と親分が子分に叱られる配置になっている。

というのも、私とアントーニョがシエスタっている現場を目撃した彼は、いかがわしい何かを早とちりしたらしい。

「ちぎー!」と可愛らしく喚き、私たちを起こして……今に至る。

「うっせー変態コノヤロー!」

「ちょっ!? 変態はひどいでロヴィーノ!」

それにしても、ロヴィーノのへその曲げようはなかなかのものだ。

怒っている対象が親分なのか、私なのか、微妙にわからない。

複雑な子分心、といったところか。

「ロヴィ~パスタ冷えてまうで、親分はよ食べたいわ!」

なだめるような声色でアントーニョが言った。

その視線がテーブルの皿に落ちる。

そこには、湯気と食欲をそそる匂いを立ちのぼらせる、パスタが鎮座していた。
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