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深海のリトルクライ(アルスマグナ/九瓏ケント)

第5章 あまく やさしく もどかしく





「まいったな~」

何に参ったのかもよくわからないまま、俺は小さくそうつぶやいた。

「…まいったな」

何かを口に出さないと、どうにかなってしまいそうで。

(らしく、ないな)

夏の風に揺られ、白衣がなびく。


彼女と…と出会ったのは、いつだったか。
俺はボンヤリと過去に思いを馳せる。


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