第4章 精神安定剤の山と優しい仲間
知念は疲れきり、睡眠室へ行ってしまった。
それはメンバーにより仕組まれた事だった
山田から知念を離すための口実だった。
山田はずっと精神安定剤の瓶を握りしめていた
メンバーやスタッフは心配だった。
ふいに有岡が山田を抱き締めた
【大貴、何?】と昔と違う冷たい口調
『山田、そろそろやめてくれ、知念から手を引いてくれ…頼む』と泣きながら話した
【どうして?、知念は孤独なんだよ…】と言う口調が昔の山田の明るい声ではなくトーンや喋りがゆっくりだった
『このままじゃあ、山田が危ないんだよ』と言って強く抱き締めた
【大貴……ごめんね、俺は知念を守らなきゃ】と言って大貴をはならかした
山田もう人間ではなく人形になっていた
知念の操り人形に