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ありふれた世界で【東京喰種】

第2章 姉と弟










『では、失礼します。』

「あぁ、また休日手の空いている時でいいから入ってくれると嬉しいよ。」

『はい、なるべく私も入りたいと思っているので・・・例の件よろしくお願いします。』

「あぁ、分かってるよ。ではまた。」

『はい、お疲れ様でした。』



そう言ってあんていくから去る。
結論から言うと店長は私のお願いを聞いてくれた。
夏菜ちゃんに言われなくても私はそうしてたと思うよ。と、店長に言われ少しほっとした。
店長に拒否をされたら、私がここに・・・あんていくにいる意味がなくなるからだ。


『・・・明日から頑張ろう。』


新たな人に出会って、変わっていく日常。
私の心もかわってくれたらいいのに・・・そんなありえない願いを自分らしくもない、星に願いを込めた。







*****



時は変わり昨日から一日過ぎた。
昨日からするといわゆる今日は明日だ。
私は朝から仕事場へ向かった。
その時、仕事場の丁度受付所前に差し掛かる時私はある人・・・上司を見つけ挨拶をする。

『おはようございます。』

「あぁ、朝霧君かね。ところで急に悪いんだが"亜門君"を知らないかね?あと、私達は今から調査に行くから、」

『はい、書類整理ですね。分かってます。ちなみに、亜門さんなら今後ろから真戸さんを追いかけて走ってきてますよ。』

必死に"スーツケース"片手に走ってくる亜門さんが目に映る。

「あぁ、すまない。後ろにいたのか。気付かなくてね・・・。」

「ちょっと真戸さん!急にどうしたんですか!?」

「いや、調査にね。」

「どこの、ですか?」

「それは歩きながら話そう。今は時間がもったいない。」

急ぎ足でこの場を去ろうとする二人に声をかける。

『お二人共、頑張ってきてください。』

「朝霧、お前もだぞ。」

『私は今日、配属先異動の書類整理だけの予定なので。』

「それでもだ。」

『はい。』

その答えに満足したのか、亜門さんはニッコリと微笑み私と会話している間に仕事場から出ていった真戸さんを追いかける。

その姿を見送った後、私は受付前にいる受付嬢に軽く礼をしながら"Rc検査ゲート"を通る。

そして、私の仕事場である"CCG本局"へと入っていくのであった。










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