第3章 あなたの生存確率
「けど…兵長は不機嫌そうで…
楽しそうだった…」
『えっ?』
「ハンジさんのとこから戻ってきた兵長は
いつもエレンに…愚痴っていました。
でも…ずっと…ハンジはハンジはって。
エレンも最後らへんは呆れてました。」
『ハハっ…何だよそれ。
ムカつくなー。リヴァイは。』
本当…ムカつくよ。
こんな気持ちのまま…残していくなんてさ。
「俺、これからも協力するんで!
呼んでください!」
『ありがとう…ジャン。』
いつだってそうだった。
リヴァイは私の事は悪く言うけれど
態度はいつだって私を大切にしていた。
書類に追われて忙しいにも関わらず
何故だがいつも私の執務室にいた。
『リヴァイ…私忙しいんだ』
「あっ?解ってるよ。だから一言も
話しかけてねぇだろうが。」
『いや…そうなんだけど…
構ってやれないよ?』
「あぁ?誰が構ってくれと言った。
俺はここで読書をしているだけだ。
解ったら早く仕事をしやがれ、クソメガネ。」
そんなやりとり…何度したかな。
結局、私が机で眠ってしまって
リヴァイがベッドに放り込んでくれるんだったな。
風呂にも入らず寝るなんて汚ねぇとかほざいてさ。
…あぁ。リヴァイ。
あなたは私の中でまだ生きているよ。
…わずかな可能性に賭けてみると言いだしたのは
私だ。
こんな事で挫けるわけにはいかないな。
私は再び書類に目を通し始めた。