第3章 あなたの生存確率
リヴァイの部屋がなくなり
兵士長という立場の人間がいなくなった。
それから1ヶ月たった今でも…
兵士長は空きのままだ。
エルヴィンも、決めかねているのか
誰や彼やと名前は上がるものの
正式な決定までは行き着けないでいた。
「ハンジ…君が兵士長になるかい?」
そう、エルヴィンの部屋へと呼ばれ
第一声がそれだった。
『止めてくれる?柄にもないよ。』
すぐに断った私にエルヴィンは笑みをこぼした。
「そう言うと思ったよ…。
ハンジ、来週くらいに壁外調査を実施したい。」
『物資の確認だったな。ならあの廃墟の城に行くんだろ?』
「あぁ。」
『わかった。また報告書は私がするよ。
でも…兵士長にはならないからね』
念を押して断るとエルヴィンはまた笑った。
エルヴィンの事だ。冗談でこの話を
持ち出したわけではないのは解る…が、
私に兵士長という肩書きは必要ない。
そこまで戦力にもならないだろう。
ましてや…またあの部屋で寝るなんて
考えられなかった。