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心で繋がって〜失くして気付く重み〜

第7章 あなたの帰還



「おい。ハロルドは、いつ死んだと言った?」

「6年前のウォール・マリアが陥落した時だが?」

「……ちっ。おい、リタは何故貴族の家柄を捨てた!?」


話が噛み合わねぇ。
リッツは、3歳だ。
どう見ても…ハロルドの子じゃねぇ…。


「…さぁな。」

エルヴィンは手元の書類へと目を落とし
目を逸らした。

「てめぇ…それ…ハンジには言ってねぇだろうな。」

「いや、ハンジとモブリットが調べたことだ。
調書も報告書も彼らが作成した。」


もう、エルヴィンと話してても仕方ない。
俺はすぐにまた、部屋を出てハンジの執務室へ向かった。




ノックをするが反応は見られない。
焦りからか掌が僅かに汗ばんでいる。

「入るぞ…」

ドアノブを回せば鍵はかかっていない。
ゆっくりとその部屋へと足を運べば
机に突っ伏すハンジの姿がそこにはあった。


「寝てんのか…?」


そっと近付くとスースーと寝息が聞こえる。
ハンジが顔の下に引いている書類へと目を落とす。


「リタ・ウォーレス…」

確かに書類にはそう書いてあった。



『あっ…リヴァイ…来てたの。』

ズルッと垂れた涎を手の甲で拭い間抜けな顔を俺に向けた。

…汚ねぇな…と言ってやりたいところだが
それどころではない。

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