第7章 あなたの帰還
「リヴァイっ!リヴァイっ!」
エルヴィンが何度もハロルドの頬を叩くが
反応は全くない。
顔からは徐々に血色が奪われ青白くなって行く。
「誰かっ!救護班を!」
その声に兵士が一斉に走り出す。
その状況を知らない私はベッドの上で
ただ、耳を澄ましていた。
廊下が騒がしく何度も何度も人の足音が行き交っている。
…何だ?何かあったのか?
すると私の部屋の扉が勢いよく開いた。
「ハンジさんっ!!兵長が!」
血相を変えて入ってきたのはエレン。
青ざめ…冷や汗をかき、目には涙を溜めている。
ドクン…ドクンと心臓が波打った。
何が起きているのかは理解できないが
良くない事が置いているのは確かだ。
こんなとき…自由に起きることさえ出来ないだなんて。
「どいてください!!」
エレンが開けた扉の向こうで担架に運ばれる
ハロルドが見えた。
手は力なく垂れ下がり…あの急ぎ用は何だ…?
エレンすぐにその担架を追って出て行った。
私は後先考えずベッドから起き上がり足を床につけた。
腹に激しい痛みが走りその場に崩れるように倒れた。
「くそッ…痛え…」
痛みのせいで足に力さえ入ってくれやしない。
「くそッ!!」
勢い良く床を叩くと誰かがこちらに走ってきた。
私の視界に靴の先が映る。
顔を上に上がるとそこには…
ジャンがいた。