第1章 彼等がやって来た
" パタン "
私は読みかけの本を閉じた
悲恋の小説で結構面白いと噂になっている
…うん いい感じに出来上がってる
皆を呼びに行こう。
結構静かだったけど何してたんだろう?
雑談とか?
…そんな感じもしないんだけど
"トン トン ガチャ"
「ご飯出来た…よ?」
ドアの先はビックリするくらいに静かだった
理彩は自分の部屋に戻ると言っていたから
この場にはいないけど…え、もっと騒いでる
ものだと思っていた
(笠)「お、おう」
「はい」
「もしかして皆本読んでた?」
(宮)「俺と高尾と火神以外は」
「そう、あまりごちゃごちゃにしないでね」
「はいッス」
次に私は理彩の部屋に行った
" コン コン "
「理彩、ご飯出来たよ」
「ん、今いく~」
" ガチャ "
「今日の昼ご飯何?」
「無難にカレーとサラダだよ」
「あ、もしかして人が多いから?」
「…当たり」
私達は軽く話ながらリビングへ入る
11人分のお皿…あ、あった
…二人暮らしだけどなんで食器が
そんなにあるかは聞かないで
色々あるんです
「はい、どうぞ」
(高)「おっ!カレーじゃん
香奈ちゃんありがとな!」
「無難に作れるからね どうぞ」
(赤)「ありがとう」
「ありがとうございます」
私も自分の分を盛って席に着く
「赤司君、宮地さん隣いいですか?」
「ああ、構わないよ」
「ん?おう」
「ありがとう」
私は二人の間に入る このリビングは
11人が座っても余裕がある
結構広いからかもしれないが
宮地さん背高い……
間近でみると尚更高く感じる
私と30㌢以上違った気がする
理彩は160だし、私は154。 …小さい
「何だよ?じろじろみて」
「いえ、身長高いんだなと思って」
「お前何cmだ?」
「154です…」
あ、小さいとかいう顔してる