第1章 彼等がやって来た
「…では、君達が疑問に感じてることを
私が知っている範囲でお答えします
あくまで私が知っている範囲です」
「………」
私はとある漫画を一冊手に取った
…きっと彼等に見せても大丈夫だろう
もうWCも終わって皆雰囲気も
丸くなってるだろうし
「これは貴方達に関係する情報です」
「……これは…っ!!」
「貴方達は私達の世界では漫画・アニメになっている だから知っていた
…そして貴方達はトリップしてきたんじゃ
ないかって思うの」
「トリップ?」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私は黒子君達にトリップのこと
漫画の世界の住人のことを話した
「……こんな感じかな」
「なるほどな」
「私はこの情報しか知らない…ごめんね?」
「いえ、大丈夫です」
"グウ~"
「香奈、ごめん お腹すいた…」
もう10時半
…私が起きてから1時間経ってる
「火神君お腹すいたんですか?」
「ああ…」
「…皆さんの分も作りましょうか?」
「…え、でも」
「大丈夫 別に変なもの入れたりしないから」
「…じゃあお願いします」
「…作り終わったら呼ぶからゆっくりしていて」
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さて何作ろうかな?
大人数だし無難にカレーでいっか
…それにしても急にビックリしたな
異次元にトリップする話や小説はよく聞くけど、逆にキャラクターがこっちにトリップしてくるのはあまり聞かないからね
頭の隅で彼らのことを考えながら
次々と野菜を切っていく
あ、こんな時だからなのかリコちゃんの
カレー思い出しちゃった あのカレー
どうやって作ってるんだろう
"ピッ"
あ、サラダも作ろう
サラダの材料は適当にミニトマトと
レタスとかにかまと、モヤシでいいか
で、サラダは冷蔵庫で保管しておいて…