第21章 *元 籠球の騎士 *
「…香奈っち!なんでそんな危険
なことしたんスか!?」
「ごめんなさい…」
(緑)「もっと他に方法があっただろう?」
「…でもこれ以上怪我人を出したくないから
それとね、いつもの私じゃ確実に負ける。
だから……」
(今)「だから?」
「もう一人の私に任せる …こめんね」
(赤)「…香奈?」
…ああ、きっと私は今
泣きそうな表情してるんだろうな
「私さ、本当はこんなことしたく
ないんだけど…皆の技…一時的に貰うね」
「……は?」
「……香奈っち?」
「本当はこんなことしたくないの!」
「!」
「…後はよろしくね」
( おう、任せろ )
「……2回目だな」
(黒)「貴方は?」
「俺は優 香奈の別の性格だ
…今はそれだけいっておく。 ……俺も
許せねえからな、あいつらのこと」
優は彼女たちを睨む
「それにぐだぐだ言ってる暇はない
……悪いな、お前達の技借りるぞ」
「……。」
" ポン "
「安心しろ。…傷はつけない
殺しもしない」
そう言って優は歩き出した
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「早くやりましょうか」
(真)「ええ」
「先に3点いれた方が勝ちってことでどう?」
(真)「いいわよ」
「どうせ勝てないだろうしね!」
…まあ、こいつは昔からそう見えるからな
「あ、ごめんなさい。
その前に確認してもいいですか?」
そう言って俺はゴールから
遠ざかって黒子達の方に行った
「香奈っち?」
「…黙ってくれる?」
俺はシュートの体制を取る
(緑)「おい、まさか!」
「そのまさかだよっ!」
" パッ "
" シュッ "
シュートの体制から2秒でボールを離す
そして、ボールはリングに
当たることなく入った
「…うしっ」
(緑)「……お前」
「その話は後だ。緑間」
………。
「さて、早くやろっか」
(真)「ええ…」
そして俺たちの3on1が始まった