第1章 ~PROLOGUE~
《江戸》
??「雅紀ー、雅紀ー」
…? 千鶴おねぇちゃん?
千鶴「雅紀ー!! どこ?」
貴「千鶴おねぇちゃん! どうしたの?」
僕は、千鶴おねぇちゃんの所へ向かう。
千鶴「雅紀! あのね私、父様を探しに京へ行こうと思うの!!」
貴「なっ、だ、ダメだよ!!」
どうして、急に京なんかに…
千鶴「お願い だって、ひと月たっても手紙の一つないんだよ?」
そう。
父様が、京へ行って手紙を毎日の様に、送ってくれたのに急に連絡が途絶えてしまったのだ。
貴「じゃー、僕も行く! 千鶴おねぇちゃんだけじゃ、危ないよ。お願い!」
いくら、千鶴おねぇちゃんが護身術を、使えたとしても危なすぎる。
京は、治安が悪いし千鶴おねぇちゃんは、女だ。
千鶴「でも…分かった。
じゃー、さっそく旅の準備をしましょ」
貴「うん! そうだ、千鶴おねぇちゃんは、男装してね?」
千鶴「うん。 そのつもり」
女の格好よりかは、ましにはなるよね
僕も準備しなきゃ
◆◆◇
千鶴「雅紀、忘れ物はない?」
貴「う、うん。」