第1章 ~PROLOGUE~
…ここは?
目を覚ますと、見慣れない天井だった。
僕は、布団の中にいた。
えーっと…僕は、何でこんな所にいるんだろう…
僕は頭を回転させ、昨夜の事を思い返す。
たしか、松本先生がいなくて、そのまま不逞浪士達に追いかけられて。
そっから、化け物が出てきて殺されそうになったんだ。
でから、なんか男達3人が来て…
あっ、思い出した!!!!
白い襟巻の男の人に、千鶴おねぇちゃんがこかされたんだ!
それを僕が、下敷きになってそのまま気をうしなって…
そう言えば、千鶴おねぇちゃんは?
小太刀もないし…
起き上がろうと、体を動かすと体に激痛がはしった。
貴「~っ!!」
そのまま、布団の上に倒れ込んでしまった。
ーカタッ
その勢いで、近くにあった湯呑みを倒してし
まい、その音を聞きつけたのか1人の男が入って来た。
沖田「目が覚めた?? 肩と手、大丈夫?」
貴「ービクッ あっ、えっと……(コクン)」
僕は布団をかぶって目だけが見えるようにした。
…どうやら、手当てしてくれたようだ。
僕の左肩から、右手にかけて包帯がキレイに巻かれている。
沖田「ねぇ、きみの名前は?」
貴「…。……雪村…………です」
沖田「ふぅーん、僕は沖田総司。よろしくね」
貴「あの…」
沖田「ん?」
貴「ち、千鶴…おねぇちゃんは、どこ?」
沖田「んーと…別の部屋?」
…き、聞かれてもしりませんよ!
なんて、言いたいが怖くていえない。
とりあえず、千鶴おねぇちゃんもここに、いるようだ。
貴「ここは、どこ…ですか?」
沖田「新選組の屯所」
新選組…
たしか、人斬り集団の…
千鶴おねぇちゃん…大丈夫かな
沖田「明日、キミ達の処分をきめるから今日はもう寝なよ。…熱もあるし」
貴「…熱?」
なんか体が熱いなっとは、思ってたけど熱があったんだ。そう思うと、また眠くなってきた…