第29章 賞金とカタログとかくれんぼ
次の日、私達はお金を確認するべく銀行にいた。
「おぉ~」
「バッチリ1億入ってる」
「今度こそ計画的に使わないとね」
レオリオが今度こそという言葉に若干ドキドキしてるけど、まさにそう。
前みたいに大金をなくすワケにはいかない!!マジで!!
「まずどうしようか?」
「そりゃ決まってるだろ、まずはサザンピースのカタログを買わねーとな!」
おぉ!カタログですか!!
「サザンピースはヨークシンで最も権威があるオークションハウスだ。入場券を兼ねてるカタログを買うには1200万が必要で…」
レオリオの説明を聞きながら豪華なビルの中を歩いていく。
うわ、マジでセレブしか入れないようなとこだよ。
大丈夫かな?こんな格好で浮いてないかな?
「いらっしゃいませ!」
奥の方へ進んでいくと受付らしきお姉さんに案内された。
「お姉さん美人ですね」
「あら、ありがとう」
「何やってんだおめーは!!」
キルアに腕を引っ張られる。
いけないいけない!つい言葉に出ちゃったよ!!
「カタログを買いに来たんだが」
「かしこまりました。お支払い方法はいかがなさいますか?」
「銀行振込で」
ゴンが手続きの紙を書き終えると、お姉さんはカタログを持ってきてくれた。
つーか分厚っ!!辞書かよ!!
「こちらに今年の競売品が全て掲載されております。そしてこちらに付いているカードが入場券の代わりとなります」
スッとカードを取り出すお姉さん。
わわっ、カードまで高級そう。
「この1枚で5名様までなら開催中何度でもご入場いただけます。ただし競売に参加できるのは個人、団体ともに1名義のみとさせていただいております」
ほほう、つまり5人までなら入れるけど一人しか競売ができないってことね。
「ご名義はいかがいたしましょうか?」
「ゴン・フリークスで!!」