第29章 賞金とカタログとかくれんぼ
「…じゃ、早速グリードアイランドのとこ見てみよーぜ」
「うん!」
ゴンが分厚いカタログを開く。
「グ…グ……あった!」
「おぉ!……これグリードアイランドって書いてあるの?」
「そうだよ」
そのページにはGIと描かれたゲームカセットが映っていた。
うぅ…やっぱり私には読めない。
あとでどんなものか聞こう。
「さて、これでいよいよあとは金を稼ぐだけだな!」
最低落札価格が89億。
ぐぬぅっ、なんとかして貯めないとね!
「宝石含めて残り約9千万。正真正銘これが最後の軍資金」
「まだレオリオとのハンター証があるけど」
「「おいっ」」
さすがにこればっかりは協力できないよ!?
「じゃ、まず伝言サイトに登録して有力情報を待つ!そして旅団一人を捕まえてそいつを締め上げて残りの団員の居場所を吐かせる!名づけて芋づる作戦!」
ゴン、芋づるって言葉お気に入りだね。
「それならさ、あえて伝言サイトには場所の情報を流さないようにすれば?その上でヨークシンで見たって情報が入れば本物の可能性が高いでしょ?」
「おぉ、にしてはいい作戦。でも旅団がまだここにいるって保証はなくね?」
「ぐあっ!そうだった!!」
思わぬ落とし穴に頭を抱える。
するとレオリオが、
「いや、かなり高い確率できっとまだいる」
「え?何で」
「全ての交通手段をマフィアが監視してるからな。盗んだ競売品を持って見つからずに脱出するのは不可能だ」
じゃあ旅団は、
「この街のどこかに隠れてる…!!」
「じゃ、じゃあ寝てる間に首ザシュッとされちゃう危険もあるってこと!?」
「何で競売品目的でやってきた旅団がいちいちお前の首をザシュッとするんだよ」
「だってこれから旅団捕まえに行くじゃん」
「寝なきゃいーだろ」
んな理不尽な!!