第2章 背負いし命
『それは…ペトラさんたちの事ですか』
暫しの沈黙が二人を包む。
「あいつらだけじゃない…」
『兵長…兵長は、ペトラさんの事
どう思っていたんでしょうか?』
その言葉に兵長がエレンへと視線を移す。
「なんだそれは。」
『ペトラさんは…兵長のこと…』
「あぁ。知っていた…
だが、ペトラの気持ちに応えることは
結局…できないままに終わった。」
…兵長も…好きだったんですか…
その言葉はグッと堪えた。
辛いのは…リヴァイ兵長…本人だから。
「エレン。もう休めと言っている。
明日はエルヴィンがお前のところに
来るだろう。」
そう言うと兵長は立ち上がり
俺を見下ろした。
俺が立ち上がると
必然的に兵長を見下ろす形となる。
そして、何も言わず
兵長は中へと入っていった。