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『歌い手』歌音学園・特別寮。別名【歌い手寮】

第1章 ~*入園*~


でかい。


ものすごくでかい。






話は、一時間前に振り返る。
高校の入学式に遅れないように、できるだけ早めに来た。

家の最寄の電車に乗って一時間程。

学校は、結構目立つところに立っていた。




そして現在。

学校の門前。

緊張して胸がばくばくなっている。
だけど、ここで入らなければ…!!と、門の中に一歩踏み出し………


ドンッ

『わっ…!』

後ろから誰かがぶつかってきた。
倒れる、と思いギュッと目を瞑る。

私のファーストは床なのかな……





でも、衝撃は来なかった。
その代わり、腰らへんに違和感。
すると、頭上から声が降り注がれる。


「……ごめん、ぶつかった。」

そういう男性の声。
その声はなんだか少しフワッとした声で落ち着く。
私は少し顔をそちらの方に向けて『へ、平気です! 』と言った。

それを聞いた男性は、私の腰から手を離して「じゃ」と言い、早足で門の奥の方へ去っていった。


それにしても、聞いたことのある声。

どこで聞いたんだったっけ?


























クラス表を覗くと私の名前が載っている紙をすぐに見つけた。

雨宮レイという字。

1年3組とかかれている。
でも、他の名前欄と違った点が一つ。


名前の隣に、 焦げ茶色の鍵のマーク。
なんだろうと思っていると、肩をトントンと叩かれた。

パッと振り返ってみると私より少し背の低い女の子。
でも、見覚えはない。
誰だろうと思っていると女の子は私に言った。

「雨宮レイさん…ですね?」

と。
私は「は、はい………」と曖昧な返事を返してしまうが、その女の子は気にしてないよう。
「ついてきてください。」と言われたので、ついていくことに。



この学校のことをお母さんに聞いたときは驚いた。
学校側から来てと言われたのだ。
私に何かできることといっても別に何かがずば抜けてうまいとかそういうわけじゃないんだけれども………




そして私は女の子についていく。


すると急に女の子は立ち止まった。
目の前には






エレベーター。











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