第5章 コントロール不可能*智*side
翔「ほれ…どうぞ」
「んあ?あい…どうも」
つまみとビールを持って
広いリビングに現れた翔ちゃん
翔「んで?女子の悩みって?」
笑いながらつまみの袋を
破ってる翔ちゃん
「ん~…ん~とねぇ…
苦しい?…ん?
いや、何かコントロールできない?」
いろいろ手で表してみるけど
上手く表現できなくて…
翔「それって浴衣の…
ニノがいってた子?」
「…うん。
なんかね、もうあの子のことしか
見てねぇの、オイラ」
翔「大野さんって恋したこと…」
「あるわ!何回もあるけど…
なんか、違くて…」
翔「でも、俺は恋だと思うけど?
だって夢中なんでしょ?
それってどんな形でも恋じゃね?」
“恋”なの?
オイラが、あの子に?
でも、まだ会って二日だよ?
翔「どんなのだって恋でしょ」
どんなのだって…か。