第5章 喧嘩…?
家に帰るとリビングの電気がついていた。
あれ?琥太郎起きてるのかな…?
「ただいま~…」
ヒョイッとリビングを除きこんだその瞬間。
グイッ!
「え?!きゃぁっ!!」
突然伸びてきた手に腕を掴まれ、中に引きずり込まれた。
そしてそのままソファーに押し付けられる。
「やっ、何…?!」
「……由紀乃」
ハッ、と顔を上げると私の上に跨がる琥太郎と目が合った。
琥太郎の目は、とても冷たくて、怖い。
「こ、琥太郎…?怖、いっ」
「由紀乃が悪いんだよ…?」
グッと琥太郎との距離が近づいて、思わず目を瞑ると首筋にぬるっとした感触。
「っひ……っ!」