第4章 大学再開
いきなりじゃなくても困るような…
「言ってからなら、いい?」
「い、言ってから?」
「チューするよって言ってからなら、チューしていい?」
え、え!?い、い、言ってから!?
思わず熱を帯びる顔。
「かっ、」
「か?」
「か、か、考えとく!!(汗」
これ以上話していたら、危険な方向に走りそうだったから、無理矢理話を切り上げた。
琥太郎はえぇ~っ!!と声をあげたけどスルーしてキッチンに向かう。
恋人同士でもない、ただの家族みたいな関係なのに…冷静になってみれば羞恥が芽生える。
し、しばらくは落ち着こう。その為に、必要以上には琥太郎に近づかないようにしよう…!
そう心に決めた日だったのだが…この決意が後々更なる方向へ進展していくことは、今の私が知ることはない。