第3章 私と彼の新生活
「こ、琥太郎っ…!ぎ、ギブ……!!」
「由紀乃と離れないー!!」
離れない以前に逝ってしまう…!
琥太郎の腕と自分の首もとに手を入れ気道を確保した。
ふぅ…。苦しかった……(汗)
「琥太郎、仕方ないんだよ…。琥太郎は学校には入れないから…」
「ぅ…。」
少し腕の力が緩んだ気がした。
体を軽く捻り、琥太郎と向き合う。
耳が垂れた子犬並みにシュンとしてた。
あぅ。なんか、申し訳ない……。
「ご、ごめんね?」
「………。」
「えっと、あの…」
「………。」
俯いたまま無言の琥太郎。
ここまでくると、さすがに心配になってくる。
(どうしよう…)
う~ん…。と考えてると、琥太郎が口を開いた。
「由紀乃…。」
「!な、何?!」
「俺、留守番するよ…。」
「……へ?」