第2章 気づけばいつも隣に
気がつくとベットに寝ていた
『ここは…』
「目が覚めましたか?ここは木の葉隠れの里にある病院です、あなた一カ月も意識が戻らなかったんですよ!」
一カ月も眠っていたせいか、思うように動けず、食事も満足にとれなかった
医者からはリハビリに専念するよう言われた
「随分回復したようじゃな、ワシはこの里の長、火影じゃ」
『この度は本当にありがとうございます、助けていただいたうえに、いろいろとお世話していただいて…』
それから火影様は私がここへ来るまでの事実を話してくれた
信じがたいことだったが、火の国の外れにある私の故郷は他国の襲撃にあい滅んだらしい
「すまなかった、ワシ等がもっと早く駆けつけていれば…」
『…いえ、他国との紛争は日を追うごとに悪化していました、いずれこうなるのではと…それもこれも全て、この血のせい…この血がある限り争いはなくならない、いっそ私も死んでしまった方が良かったのかもしれません…』
「気をしっかり持て、両親がどのような思いでお主を逃がしたと思う!」
『でも、私一人生き残ったって…』
「ワシのところに助けを求めてきたのはお主の両親じゃ…幼い娘を守りたい一心で…」
『……ッ…私を、守るために…お父さんと、お母さん、は…死んたの?……』
「お主のせいではない!憎きは争いじゃ…お主は何もわるくないのじゃ…」
火影様は身寄りのない私を里はに住まわせ、その後もいろいろと世話を焼いてくれた