第2章 気づけばいつも隣に
暗部を取り仕切っているダンゾウとゆう男に近頃不穏な動きがある
暗部の仲間からの情報を頼りにダンゾウを監視した
調査していくうち、うちはい一族が密かにクーデターを企てていることを知った
うちは一族は木の葉の里の中でも由緒ある血筋、イタチを含め優秀な忍が大勢いる
クーデターが起きれば里も只では済まない
うちはの企みを知ったダンゾウは、うちはであり暗部でもあるイタチに二重スパイをさせていた
イタチは一族側に就くのか、里側に就くのか、私には正直わからなかった、どちらについてもおかしくない…
どちらも彼にとって守りたいものだか
ら、それを天秤に掛けさせるなんて、なんて残酷なんだ…
彼はどんな選択をするのだろう…
人々が寝静まる時間、向かうは彼の元…
真相を確かめずにはいられなかった
彼の口から直接きくしかなかい
イタチの家の門まで来ると、私が来ることを見越したようにイタチの姿があった
『…イタチ』
名前を呼んでも彼は俯き口を開かない
『聞きたいことがあるの』
「お前も俺がやったと思うか?」
『ッ!私は…信じてる…』
「ふっ、ソラは甘いな」
『私はイタチだから信じてるのよ!』
「………」
『…それにダンゾウ様のこと…』
「ッ!知っているのか?!いったいどこで聞いた?!」
『…聞いたわけじゃない、あなたの様子がおかしかったから調べた、あなたとダンゾウ様が話しているのを聞いたの…極秘任務だってことはわかってる、だから誰にも言ってない…私を消せば秘密が漏れることはないわ』
「…ふっ、お前には昔から適わないな、お前を消すくらいなら、俺が消える……ソラ、約束してほしい、この話は聞かなかったことにして全て忘れてくれ」
『駄目よ…一人で何をするの?何でッ…こんな…イタチが背負わなきゃならないの?』
「ソラ、お前はいつも俺の心を詠んでしまうな、そしつ俺の欲しいものをくれるんだ、お前が隣にいるだけで俺は満たされてた」
ふわりと抱きしめる彼の顔は見えなかった
『イタチ?』
「お前が大切なんだ、だから俺のことは忘れてくれ」
体が離れ顔を見上げると、彼の車輪眼に捕まってしまった