第1章 第一弾 アンケート企画
「で、坊やの国の使者が何の用なのかな?」
「・・・・ここに越前の姫がここにいないかと。」
「いるね。」
彼は恐ろしいほどにニコニコしながら姫の髪をつかみながらこの部屋に連れてきた。
彼女も痛々しい悲鳴を上げている。
だけど、今手を上げたら俺までどうにかされる。落ち着いて交渉に入ったほうがいい。
と千歳は苦し紛れにそう考えるしかなかった。
「さて、どうするの?この子を。」
「その子を越前の国にいる使用人の仁王と取り換えで連れ戻す。それが越前の考えばい。」
「仁王はここにいるのか?」
「いや、ここにはいない」
「そうか・・・・いいだろう、仁王もいい駒だ。この取引もいいな。幸村いいだろう。」
「そうだね・・・。」
「それはよかったばい。」
「じゃあ明日の昼、仁王を連れてあの丘に来い。そこで取引をしよう。」
「わかったばい。越前に伝えておくったいね。」
もしかしたら血も流さない取引になりそうだ・・・・。