第1章 第一弾 アンケート企画
「ここが幸村の国やね・・・。」
千歳が越前の国から馬を走らせて何時間か経った頃、やっと幸村の国の一部が見えた。
「何だ、外まで見張りに行っていたのか、外はいいから中で待機をしておけ。」
「あ、ああ。」
見張りの部隊長はあの堅実で有名な真田らしい。
俺はそれを欺いて、見張りのかっこをして城の中に入ることに成功した。
「何アンタ、初めて見る使用人ッスね、ま、ここの使用人をする男なんて初めて見るぜ、アンタならここでやっていけそうッスね、頑張れよ」
「お、おう・・・・じゃなかったばいね、はい。よろしくお願いいたします。」
「おうっ」
「使用人が俺以外いないのか・・・?」
「そうだな、お前以外は全員女だ。お前は千歳千里か。何でここにいる。」
「っ・・・・・・柳か・・・・・、幸村王と話がしたいったい、いいばいね?」
「・・・・・・・・なんのために来たかは分かった。わかった。合わせてやろう。」
ようやく幸村と会えるばいね・・・・。