第1章 第一弾 アンケート企画
「姫がいなくなった・・・?」
リョーマは一見落ち着いているような顔を、
クールで冷酷そうな顔をしているのだがそこはやはり、姫を愛する一人の王子様。
何かを考えて、使用人の一人を呼び寄せた。
「私に何か御用で?」
「柳生さんに用はないんだけど。仁王さん。」
「何じゃ。すぐにバレたんか・・・面白くないのぅ・・・。」
「少し調べてほしいことがあるんだけど、ちょっと力を貸してくれない?」
「・・・ま、言いたいことはわかるぜよ。やめておきんしゃい。相手はあの強敵の幸村の国じゃ。身を引くのが無難じゃよ。」
「だとしても、もしかしたら姫を「少しは頭を冷やしんしゃい。」何それ、・・・・まああんたは幸村さんの国の使者だしね。」
「そうじゃ。向こうに姫がいたとしたら・・・取引のために俺を使うことも手じゃがどうする?」
「・・・・・・・・・。」
彼はもう一人の使者を使うこととした。
「で、俺を使うことになんったんばいね。」
呼ばれたのは、越前の有力な使いの一人。
千歳千里。
「幸村さんの国の情報を・・・・・」
「わかったったい。んじゃあ行ってくるばい。」
「ん・・・・。」
越前は考えていた。
そこまで彼女のために頭と体を動かす必要があるのかどうか。
・・・彼は姫が連れ去られてから一睡もしていない。いや、一睡もできなかったのだ。
だからこそ越前は自分で、自分ことが恐ろしかったのだ。
そこまで彼女のことが好きなのか。
彼女を愛しすぎているのか。狂うほどに。
だから、越前は何も考えずに彼女を救う方法を考えていた。
。