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糸車

第6章 水泡


その後、僕はすぐに秀吉の部屋へ向かった。

「秀吉。
僕は朝鮮進出には断固反対だ。」

部屋に入るなりそう言った僕に、秀吉は明らかに不満げな顔になる。

「…なぜだ。」

「理由は先程言った通りだ。
考え直してくれ、秀吉。
君は日の本をかなりの確立で失うという危険を冒してまで、すぐに反乱が起こるだろう朝鮮が欲しいのか?」

「半兵衛。
貴様の策で朝鮮を落とせぬのか?」

「いいや、無理だから言ってるんだ。
僕の策がどうこうの話じゃない。
冷静に考えてくれ、秀吉。」

絶対に止めなくてはならない。
僕はその一心だった。

畳み掛けるように危険性をあげていく。

秀吉は聡明な男だろう?
ここまで言えば、わかってくれるだろう?

しかし僕の予想に反して、秀吉もいっこうに折れなかった。
それでも欲しい、欲しいと連呼するのみだった。

僕も秀吉もだんだん苛立ってきて、互いに語尾を荒げ始めるのに時間はかからなかった。
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