第6章 水泡
眠ったおかげで、僕の頭の中は少しだけスッキリした。
今僕がすべきことを考える。
「…なんとしても、秀吉を止めること。
それに限るだろう。」
そうしなくては豊臣政権は崩壊して、彼女の心も完全に壊れてしまう。
今朝あんな目にあった僕は、彼女の精神崩壊のほうをほんの少しだけより強く恐れていた。
仮に僕が秀吉を止めきれなかったとして。
仮に戦となったとして。
仮に僕が前線に出ることになったら…。
「彼女は…僕が戦に出られないように、監禁なんてするのかな。
いや、さすがにそれはないか。」
自分で考えて馬鹿馬鹿しい考えだと思った。
けれども、完全に否定できない自分がいるのも事実だった。