第1章 まだまだ蕾だったあの頃、私たちは出会いました。
私の幼馴染は、背の高い、誰よりも子どものような、お菓子が大好きな男の子だ。
彼との出会いは幼稚園の入園式まで遡る。真新しい、幼稚園の制服に少し緊張しながらも、母と弟と共に園に入り、席に座って待っていた。その時、隣に座った男の子が現在も幼馴染の彼である。今まで見てきたどの子ども達よりも大きい彼に驚いたのをよく覚えている。それは、彼の反対隣りにいた女の子にもいえることだったらしく、ジーッと彼をみていた。
「なに、みてんだし」
ムッとした顔の彼がその子をにらんでいた。反対隣りにいた女の子がそれにびっくりして泣きはじめてしまった。まだ、入園式も始まっていないそんな時に、大きな声で女の子が泣きはじめてしまい、ざわついていた園内が余計に騒がしくなった。