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冬猫の恋

第2章 出会い (シカマルsaid)


隣がザワザワしていたその時間

もちろん俺は隣で顔を伏せていた…周りが五月蝿くて寝れゃしねぇ…

とそこへ…


『…な、奈良くん?』


バッ!
いきなり呼ばれて起き上がるが直ぐそこにはゆえの顔があった。


「な、何だ///?」

『さっきは、ごめんね。五月蝿くして…』


とシュンとして言うゆえに
俺はというと…不覚にも可愛いと思ってしまった…これじゃあ俺は変態だ…と思いながらも


「いや、あれはそういう意味で言ったんじゃねぇし…お前が謝ることじゃねぇから安心しろ!」


と弁解をするとゆえは顔を上げて嬉しそうに微笑み頷いた…


『ありがと…奈良くん』


ふにゃっと優しい笑みを浮かべるこいつはまるで子猫のような小動物に思え無償に撫でたくたった感情を抑えた。


「それとな…」


と言うとゆえは首を傾げ?を浮かべる


「奈良くんっての…堅苦しいからシカマルでいいぜ!」


そんなこというと


『うん…ありがと、シカマル!じゃぁ、うちもゆえって、呼んで欲しい!」


名前で呼ぶきっかけを簡単にできたことが嬉しくつい顔の筋肉が緩む…

あぁと軽く返すとまたふにゃっと微笑むゆえ

何なんだろうな…この感じ…

と思いながら転校初日のゆえとの会話を満喫した。



…この感情が解るのはもう少し先の話。


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