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冬猫の恋

第5章 涙 (シカマルsaid)



『み、みんな…』

少々怯え気味なゆえの声に…

いの「もぅ‼︎なんで早く言わないの⁉︎心配したじゃない⁉︎」
サクラ「そうよ!あんな事言われてあたしらが腹立ったわ‼︎」
ヒナタ「でもよかった!みんなの誤解が解けて!」

口々にゆえに心配の言葉をかける。
それに驚きを隠せないとばかりにこちらを見ていたゆえ…


『どうして…うちなんか庇ってくれるの…?』

小さいく呟くように言った…
《うちなんか》?
自虐的に言うゆえ…
そういう環境にいたからの言い方なのだろうが


「それはちげぇだろ。何かじゃねえ!ゆえを信じてるから…友達だから当たり前の事をしたんだ、それを否定したら俺たちがそうじゃねぇって言ってんのと一緒だ!」

ゆえの肩がビクッと震えた。
キツめに言い過ぎたかと少し思う…
だが、ゆえ自身を傷付ける様には行って欲しくなかった…


いの「ゆえ…あたし達友達になってまだ、日が浅いけどゆえはそういう子じゃないってわかるよ…」

サクラ「そうよ!ゆえに前何があったかはあたし達はわからないよ…でもね!」

ヒナタ「今ここにいるゆえちゃんは私達の大事なお友達なんだよ…」

ナルト「そうだってばよ!友達は《助ける》もんだって‼︎教えてくれてのはゆえだってばよ!」

チョウジ「ゆえちゃん…僕たちが一緒に居るんだから大丈夫だよ!もうそんな事言わないで…」


俺の言葉に乗る様にゆえに諭させる様に話しかける…
まだ…こいつの見えてねぇところはあるに決まってる…
それを見せてくれるよう、俺たちは待つ、そして受け止めてやればいい…
ふとゆえを見れば大粒の涙を溜めてほろほろと泣きだし…そして

『…っ、みんなッ、ありがとッ…』


綺麗な雫を流しながら〈ありがとう〉と言うゆえに俺は見惚れてた…






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