第2章 帰り道で。
スクバを頭上に乗せると、案の定前が見えなくなった。
それでもがむしゃらに突っ走る。
(なんか、転びそうだな、、、)
そう思った時、雨に濡れたマンホールで足をすべらせた。
体が宙に浮く。 次の衝撃に備えて、ぎゅっと目をつむっていた。
、、、が次の瞬間、私を待っていたのはアスファルトの固い地面ではなかった。
何か柔らかいものが、私を受け止める。
「、、、ったく、危なっかしいんだよ。」
どこかで聞き覚えのあるイライラした声。
恐る恐る見上げると、そこに居たのは学校にいた、ムカつくあの男子だった。
「ちょっ、、、さわんないでよ。」
思いっきりそいつを突き飛ばす。 そして次にはザマーミロって嘲笑ってやるつもりだった。
、、、なのに私の手は、そいつの体をすり抜けていった。
「ちょ、、、なんで?」
驚く私をそいつは当然のように鼻で笑った。
そして言ったのだ。
「だって俺、幽霊だもん。」