第3章 この気持ち。
固めた拳を振りかざすと、奴の体はまたしてもすり抜けた。
それにしても、なんで物持ったりすり抜けさせたり、自由にできるんだ?
なんか悔しい。
、、、というか非常に悔しい。
幽霊ごときに、、、そう思い、もう片方の拳も固める。
「、、んな事しても無駄だと思うけど?」
んな事分かっとるわクソ幽霊。
「ってかさぁ、さっきからクソ幽霊とかキモイとか、酷いんだけど。」
、、、は?
どうしよう。 全く理解出来ない。
クソ幽霊とか、心の中で思ってただけなんだけど。
、、、まさか声に出してた!?
「言い忘れてたけど、思ってる事、全部筒抜けだから。」
、、、とどめの一発。
ますます理解不能になってきた。
「ゆ、幽霊だって元はといえば人間でしょ? なんでそんな事できんのよ。」
「知らね。」
「、、、じゃあ私の事とか、最初から全部知ってたの?」
「全部じゃねーけど、大体は。」
「はぁ? 本気で言ってんの? このエロ幽霊!!」
そう言って、まどに鍵かけて、カーテンを閉めてやった。
ザマーミロ。
そう思った時、目に入ったのは、あの兎のマスコットだった。
よく見ると、耳の所が白い糸で縫われている。
、、、あいつ、治しててくれてたんだ。
「••••」
何だか申し訳なくなったけど、今は色んな事で頭がいっぱいだった。