第4章 仲間…
気がつくと…部屋にいた
傷口もまた綺麗に手当てされていた
『……』
「気がついたか…」
『…誰?』
「甲賀弾正…この里の長…とでも言っておこうかのぅ」
『…なんでまたここに居るの?私…』
弾「お胡夷が連れ戻して来たのじゃ…」
『あぁ…あの後…意識が飛んだんだ…』
弾「では…聞こう…お主は何処から来た…」
『…だから…新選組の副長補佐よ…』
弾「言い方を変えよう…お主は何者じゃ…」
『……ただの…人間よ…』
弾「ほぅ…ならば…なぜ既に傷口が塞がっておる…」
『人より…治りが早いだけ…』
弾「お主は…鬼ではないか?」
『っ!!!』
弾「違うかのぅ?」
あぁ…この人は…
雰囲気が近藤さんに似てるのね…
これ以上…逃げるも隠れも…無駄…か…
もう…私には…帰る場所もない…
『…はぁ…分かりました…傷の手当てもして頂きましたし…とりあえず…隣の部屋にいる方々も呼んでください…いるのは分かっております…』
弾「ほぅ…では…話してもらうかのぅ…」
此処が何処かもわからない
帰る場所もない
なら…もうどうにでもなればいい…