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グラジオラス

第2章 シカマルside


 中忍試験で久しぶりに会った。そのとき改めて好きだと気付いた。他の男と仲良く話している姿が頭から離れなかった。そして、里を抜けたサスケを想い静かに泣いていた珠皇の顔が頭から離れなかった。帰ってきたサスケを抱きしめ、微笑んだ珠皇の顔が忘れられなかった。俺に向けてほしい思ったんだ。俺だけに笑ってほしいと思った。
 上忍になるのは、珠皇の方が早かった。珠皇曰く、立場の悪いサスケを守るために必死になったのだと言っていた。それを聞いたとき少しむかついたが、今は俺も上忍になったから関係ない。俺は、守られるより守りたいだからだ。
 送りオオカミになったのは仕方ない。酔って顔が赤くなり、涙目の珠皇に我慢できるほど男が出来てねぇ。だけどその時は、このままなし崩しに付き合うことになってもいいと本気で思ったんだ。
 俺は珠皇が好きだ。愛してる。最中に少しだけ囁いた。それに、微笑んでくれた珠皇は本当に綺麗だった。だから、気づかなかった。珠皇が考えていることに。
 なぁなぁな関係はずっと続いていて、もう同棲状態だった。親父たちとも顔を合わせていたし、別に付き合っているようにだって見えてたはずだ。親父たちも珠皇を気に入っていた。だから俺は、別に言わなくてもいいと思っていた。珠皇がその言葉を望んでいるともしらずに。
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