第2章 シカマルside
俺はずっと、ずっと、アカデミーで会った時から珠皇のことが好きだった。
俺は、奈良家という家に生まれ育ち、忍術ってのも身近にあった。それから、他のやつよりか頭が回るから、大抵のことは理解できる。だから、毎日が退屈でめんどくさかった。
そんな日々が変わったのは、本当に些細な珠皇の言葉だったんだ。
「雲が綺麗だね」
いつものように、空を眺めて雲を見る。『空が綺麗』はよく聞くが『雲が綺麗』はいわねぇだろ、普通。
そんなふうに話しかけてきた、土岐珠皇が不信で仕方なかった。今まで話したことなんかなかったのにだ。