第1章 平凡腐女子ですよ
よかった…
ーーそれでだな、腐女子のお前は男同士がちちくり合う世界がいいとーー
「是非にとも!」
開き直ってしまえば、こっちのものです。
「で、できれば私も男にして頂きたいです!あと、容姿も…」
ーー容姿も?ーー
「かっこよく…頼れる男!な姿がいいです!」
ーー恰好良くなくても良いのではないか?今のままでも、可愛らしい体型じゃないかーー
「喧嘩売ってんですか?」
ーーいや、我は嫌いじゃないぞ。その美味しそうなプニプニ感ーー
「…喧嘩、売ってるんですね。中々コンプレックスをつついてくる…」
できれば、美形で引き締まった体つきになりたい!この体型のまま男になったってつまらない。
美形なら、しなくていい苦労とかも回避できそうだしね。それに、いざという時に守られるのだけでは嫌だし。
ーーそう、めげるな。わかった、かっこ良くて、頼れる男前な男だな。…他には?ーー
ドラ○もんみたいな、四次元ポケットが欲しいけど、チートすぎると今まで読んだ小説だと主人公大変な目に沢山あってるから。
向こうで死んじゃったらやだから、死なない身体とか?
それなら、多少の無茶も出来るってもんだ。
「死なない身体とか、お願いできたらいいなーとか…」
ーー…そうだな、不死身とはいかないが、驚異的な回復力なら授けられる。首を切り落とされたりしたら死ぬから気をつける事だーー
「じゅ、十分です!」
チートだけど、戦闘にならなきゃ、ばれないしね。
ーー1、男になりたい。2、容姿端麗で男前。3、男がちちくり合う世界。4、驚異的な回復力
…残りの一つを聞こうか?ーー
こまる…案外思いつかないものだ…
主に向こうに行って困る事と言えば、金銭面とかだと思う…でも、嫌らしい話になるなと思い言うのはやめていたけど、いいかな?
「…お金とか?」
ーーふん、もっと始めに金銭面の心配をしたらどうだ?…却下だーー
「えー!何でもっていってましたよ!?」
ーー金を与えると、使命を全うせずに遊びほうける輩が今まで多かったからな…だから却下だーー
「それは、まあ、しょうがないですけど…」
ーー魔力などはどうだ?役に立つぞ?ーー
「嫌です。だって下手に強いと戦闘に駆り出される」