• テキストサイズ

High School

第5章 Class4.ファーストキスは突然に(///з///)の巻


「あの目に騙された女子は何人もいるんだってね。でもおれ、きょうちゃんは違うと思ってた。あんなのに騙されないって信じてたのに…」
「だって…」
「だって何?言い訳すんなよ!簡単に流されてんじゃねーよっ!誰かに取られるくらいなら、おれが奪ってやるよ!」
「え?」
「ムカつく。」
健はそう言うと、突然きょうこにキスをした。
きょうこは一瞬頭が真っ白になった。が、我に返り健の体を突き飛ばした。
きょうこは泣きそうになるのをグッと堪えると、走って教室を出て行ってしまった。
「…なんだよ…」
健は悔しそうにしばらくその場に座り込んでいた。



次の朝、靴箱の前でバッタリ会ってしまった健ときょうこ。
目が合うなり健は顔を真っ赤にする。
「あっ!きょうちゃんっ!昨日は…その…」
勝手にファーストキスを奪っておいて思いっきり赤面するそんな健の態度を見て、きょうこはなんだか腹が立った。
そのまま健を無視して先に教室へと入って行ってしまった。
―何あのリアクション!―

いつもと違う健ときょうこの空気に気づいたももこは、休み時間に健の席へ向かった。
ニヤニヤしながら健の机に腕を乗せて、その手に顎を乗せるももこ。
「きょうこと何かあったっしょ?」
それを見ていたきょうこは慌ててももこの腕を掴んで無理矢理引っ張った。
「ちょっとこっち来て!」
「あ~れ~!」
きょうこはももこを連れて教室を出た。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp