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High School

第5章 Class4.ファーストキスは突然に(///з///)の巻


夕日の射す誰もいない教室。
きょうこは健との約束のため教室に戻って来た。
「あれ?誰もいない。健チャンどこ行っちゃったんだろ。忘れて帰っちゃったのかな~?」
きょうこが不安そうに教室を見渡すと、一人の男子生徒が教室に入って来た。
「健チャン?」
振り返ったきょうこの目の前にいたのは、健ではなく3-Cの松岡だった。
「剛いる?」
「え?あ、さぁ。帰っちゃったんじゃないですかね。」
松岡は剛のサッカー部の先輩。オマケにプレイボーイで有名。
彼の獲物を狙うような目に見つめられた女子は何故か身動きが取れなくなるという噂。
まさかと思っていたきょうこの身にもその伝説が降り懸かる。
しかも松岡はズバリきょうこのタイプそのものだったから大変。

「剛に言っといて。もうすぐトキ高との練習試合があるからいい加減部活来いって。いくら上手くても部活来ねぇとレギュラーから外すぞって。」
きょうこは何も言えず、ただ松岡から目を反らせずにいた。
「ねぇ、聞いてんの?」
松岡が近づいて耳元でそう囁いた。きょうこはその場から動けない。
「可愛いね。アンタ名前は?」
きょうこを壁に追い詰めると松岡は両腕を壁に着き不気味に微笑んだ。
「俺ついこないだ女と別れたばっかでヒマしてんだ。俺の彼女にしてやってもいいゼ。」
松岡の顔がどんどん近づいて来る。
―どうしよう…体が動かないよ。このままキスされちゃうの?ファーストキスなのに―
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