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次元の果てまで。【七つの大罪】

第1章 意味、わかんないよ。


これは一体全体、どうなっているのか。私はまず、それが知りたかった。

ひとまず、自己紹介をしておこうと思うよ。
私は西京極 壱夜。何処にでもいる18位の顔も体も成績も運動も何をとってもそこいらにいそうな普通の女子だ。いや、だったのだ。

「なんじゃいこの地獄絵図は。」

なんで周りが血の海なんだよっ!
びっくりし過ぎて人間として然るべき反応が出来ずに困ってるんですけれども。

「い、いやいや…西京極壱夜よ落ち着くんだ、うん、落ち着こうか。いや、落ち着けるかっ!」

まず。突っ込みたいことが色々ありすぎてどっから突っ込み入れればいいのかすらわからなくなってきた。
よ、よし…1つずつ突っ込んでいこうか。

「…何故に幼女なんだ。」

そう、今の私の背の高さ、約100cmいくかいかないか位。何故なら幼女だから。はい、1突っ込み。

「何か家がログハウスみたくなってるんですが。」

見た感じ、素材は木、木、木、たまにレンガ。コンクリが使われてない。ちなみに私の自宅はマンションである。まずありえん。はい、2突っ込み。

「え、えーと、どちら様…?」

私は血の海に倒れている…倒れている!?

「え、あ、やべっ…ちょ、大丈夫ですか?」

絶対に大丈夫じゃ無さそうな女の人に駆け寄る。こんなん見て正気でいられるやつは異常だと思うぜ。

「ぁ…あ゛…」
「生きてる?生きてます?」

口から血が後から後から流れてくる。ヤバい、こんなんなるんだったら保険体育しっかり聞いときゃ良かったよ。

「え、えと…、止血、止血しなきゃ…何か止血出来るもの、は…?」
「ぁ…ま、って…」

女の人の弱々しい声。それは明らかに離れようとする私への待ての言葉で。

「だ、だって止血しなきゃ…!」
「あ、ルシウス…」

…ん?聞き慣れない名前に私は目の前に怪我人が、しかも重体の人がいるにも関わらずピタッと動きを止めた。
女の人はこれ見よがしに抱き付いてきた。鉄の臭いがする。

「ルシウス、ルシウス…私の可愛いルシウス…」
「お、母さん…?」

会話からしてきっと私はこの人から産まれた、のだろうか…。
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